自分の取扱説明書〜伝えたいことが伝わらない時〜

伝えたいことが伝わらない時の自分の反応


家族、友達、恋人・・・大切な人に大切なことが伝わらない時、わかってもらえない時、あなたはどうなりますか?

・論理立ててもっとしっかり説明する人

・諦めて何も言わない人

・怒る人

・ひねくれる人

・わかってほしいのに口に出せずに察してほしい人

・諦めていないけれど、わかってくれるまで無言の抵抗をする人

あとはどんなタイプの人がいるでしょうか。

私は時と場合によりますが、わかってほしいと思っているけれど、こちらから口に出して言うのではなく、察してほしい。

察してもらえない時は、わずかに思っていることを言ったりメールで伝えたりしますが、それで伝わらないと、わかってくれるまで無言で抵抗するタイプだと思います。

はっきり伝えればいいじゃない、と思いますが、こと自分についてだと、それがなかなか上手くいかないなということをつい最近痛感しました。

いい歳をして、なんて思いますが、おそらく歳は関係ない、むしろ、歳を重ねた方がより顕著になるのかもしれない、とも思います。

無言の抵抗という反応


私がつい最近、わかってほしかったことをわかってもらえなかった時、例によって無言の抵抗をする体制に入りました。

納得がいかず、気持ちが晴れないでいる中、自分のこの反応を眺めている自分がいたことが今までにはなかったことでした。

「なぜ私は無言で抵抗するのか」

これを考えていました。

反応にはタイプがある


伝えたいことが伝わらない時にいつもこうなるわけではない、ということも感じ、どうしても伝えたい人に、どうしてもわかってほしいことがわかってもらえない時にこうなる、のだと思います。

そして、それが伝わるまで、自分の存在を消すことで伝えたいことをわからせようとしているということに今回は気づきました。

照らしたのは人の性格を9つに分類した「エニアグラム」の自分の性格タイプの特徴です。

私が属するのは、穏やかで平和な状態を好み、どちらかというと周りに合わせるタイプ。

自己主張が得意ではなく、自分のことを取るに足らない存在、と思う傾向もあります。

そして、周りの人から受け入れられないということをとても怖れるという特徴もあります。

人が不健全な気持ちの状態に陥った時の反応も性格のタイプにより様々です。

私が属するタイプは

「関心を示さないことにより、自分とのつながりを失ったと感じさせる※1」という行動に出ることがあります。

「ストレスを感じた時に自分が最もして欲しくないことを相手に味わわせる※2」ということをエニアグラムでは説いています。

注:※1、※2はおもてなし心理学協会 テキストより抜粋

私がしてしまう「関心を示さない」の行動で一番多いのは、「黙りこくる」「連絡を取らなくなる」「気持ちを表さない」などだと思います。

連絡を取らない=自分の存在を消すことで、相手に自分とのつながりを失ったという危機感を与え、自分の伝えたいことを伝えようとした、ということになります。

こうして改めて書いてみるととても恐ろしいですが、自分の気持ちとして

「あなたは私がいることをいつも当たり前がと思っている。いつだって私がいるわけではないんだから!私の思っていることをわかろうという気持ちを持って!」

と思っていたことは間違いないです。

このような反応をしてしまうことは、これまでの人生で幾度となくありましたが、今回はこんなふうに自分の反応と行動を分析してみました。

不健全な状態の時に陥る反応を知る


私がこのような反応、行動に出てしまう時は、心がとても不健全な状態になっている時です。

こんなふうになっている自分を眺めてみて、私が伝えたかったのにわかってもらえなかったことがそれだけ自分をがっかりさせたり、悲しい気持ちにさせることだったことということを意識し、過去同じような気持ちになった出来事を思い出したりもしました。

以前の同じような時も今回も、私が根底で思っていたことは「私はあなたにとってなくてはならない存在だということを行動や言葉で示してほしい。自分を尊重してほしい。」という欲求の表れなのだと思います。

自己主張が苦手で、気持ちをうまく伝えられないために「無言の抵抗」という反応に出てしまうのですが、これは相手が誰であっても険悪な雰囲気になり、相手を傷つけることにもなり、何もよいことがないことを自分でもわかっています。

性格のタイプにより、こうした時に出てくる反応も様々で、これを意識するということが自分を知る第一歩になります。

「自分の取扱説明書」を持っておく


ここまで思いを巡らし、勇気を持って自分の本当の想いを伝える努力をすることが私には必要なのだということを意識できました。

自分を眺め、問いかけ、データに照らしてみるというセルフ・コーチングの結果です。

これを「自分の取扱説明書」にしっかり書き加えておこうと思います。

私は40歳を過ぎてからこんなことを改めて考えていることを恥ずかしいと思わなくはないのですが、でも、一方でこれからの人生を気持ちよく生きるためなら何歳からでも遅くはない、とも思えるのです。

自分のことを知ることで、「自分の取扱説明書」を作り、充実させていくことができます。

これにより、自分を客観視し、気持ちを楽に過ごせるようになると思うのです。

コーチング・セッションでは人間関係に悩む方や自分の性格に悩む方など、テーマによりエニアグラムの簡易診断も取り入れ、そこから「あなた自身の取扱説明書」を作っていくことができます。

私も自分の取扱説明書を充実させている途上で、完璧な人間でも人徳者でもありません。

でも、その分わかっているのにどうにも自分を変えることができないもどかしい思いを知っています。

自分だけではなかなかしにくいこの作業をご一緒にしてみませんか?

☆あなたの笑顔をつむぐコーチング・セッション☆


心にあるとモヤモヤした気持ちを吐き出し、自分がどんなふうに過ごしていきたいのか、何を目指していきたいのかをともに探るセッションです。

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